銀行カードローンを申し込みたいけれど、即日申込ができるところや即日融資が可能なところがあれば知りたいという方に向けて、銀行カードローンについて解説しました。銀行カードローンで即日申込や即日融資を受けるためのコツについても紹介しています。
このページの目次
銀行と銀行系カードローンの違い
銀行のカードローンを申し込む前に、チェックしておきたいことがあります。それは銀行カードローンと銀行系カードローンとの違いです。
銀行と銀行系は大違い
銀行カードローンとは、文字通り銀行が貸付を行うカードローンです。従来銀行では、個人への無担保貸付は行っておらず、住宅ローンや自動車ローンが主なものでした。
しかし、近年では積極的に個人への無担保貸付を行うようになり、総量規制の対象外であることや専業主婦でも借入が可能であるため、貸付額が大きく伸びているのです。
これに対して銀行系カードローンは銀行系と名乗っていますが、実態は消費者金融のカードローンで、総量規制の対象となっています。
モビットとプロミスは三井住友銀行、アコムは三菱東京UFJ銀行のグループ会社となったため、銀行系となりました。消費者金融として独立経営を続けているのはアイフルのみです。
消費者金融が消えた理由は?
かつて大々的にCMを行っていた大手消費者金融のほとんどが銀行のグループ会社となった理由は、
- 平成19年に施行された『改正貸金業規制法』により金利の上限が設定されたこと
- 『改正貸金業規制法』施行以降、過払い利息の請求が相次いだこと
- 平成22年に施行された総量規制によって貸付できる額に制限が設けられたこと
これらの影響により消費者金融業者の経営は軒並み悪化しました。消費者金融の最大手だった武富士は、平成22年に倒産しています。
アイフル以外の消費者金融は、財政基盤を安定させるとともにイメージアップを図るため、相次いで銀行のグループ会社となり、レイクは新生銀行のカードローン商品となりました。
即日申込できる銀行カードローン
銀行カードローンは審査が厳しいため、即日申込は難しいところが一般的です。しかし、即日申込が可能な銀行カードローンもあります。
銀行カードローンの審査は遅い?
銀行カードローンの審査は、銀行系カードローンに比べて遅いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
即日融資が可能と謳っているのは、銀行系カードローン会社に多く見られ、審査の手続きは早い場合30分程度で完了するため、その日のうちに融資まで受けることもできるのです。
アコムの場合なら、14時までに申し込めば、即日融資が可能です。銀行系カードローンの審査が素早い理由は、
- 融資限度額が低い
- 金利が高い(上限は18%)
- 安定した収入がないと融資を受けられない
ことがあげられます。銀行系カードローン会社では、安定した収入がある人に高金利で低額の貸付を行って貸付のリスクを低く抑えているので、審査が簡単に終了するのです。
審査が遅いのはなぜなのか
銀行カードローンの場合、総量規制の対象外となっているため、収入の1/3以上の借入が可能です。また、上限金利が14.5%と低めなうえ、収入のない専業主婦の審査では、住民票や夫の同意書を提出しなければなりません。
このように、本人に収入がなくても低金利で高額の融資を行っている銀行カードローンは、審査は慎重なものになるのです。
さらに、銀行カードローンでは消費者金融会社が保証会社となっています。保証会社である消費者金融会社は、貸し倒れになった場合に債権者である銀行に対して債務を保証しなければなりません。
そのため、自社での貸付より厳しい審査を行うのです。これらが、銀行カードローンの審査が遅くなる理由です。
即日融資は受けられるのか?
審査が遅いと言われている銀行カードローンですが、即日融資を受けられるところはないかを探してみましょう。
銀行カードローンで即日融資は?
銀行カードローンの申込は24時間可能となっています。しかし、審査は人の手で行われており、銀行の休日には対応されないため、融資までに時間が必要となってきます。
さらに銀行系カードローンより厳しい審査が行われるため、即日融資に対応している銀行系カードローンは少数です。
新生銀行カードローンレイクの場合、自動契約機で申し込めば即日融資が可能となっていますが、
- 審査が可能な時間内に審査が終了すること
- 自動契約機の営業時間内にカード発行までの手続きが終了すること
の2点がそろわなければなりません。つまり、審査が可能な時間帯と自動契約機の営業時間を調べ、それに間に合うよう手続きを開始しなければならないのです。
即日融資を可能にするコツとは
地方銀行やネットバンクでのカードローンには、即日審査と即日融資に対応しているところがあります。しかしその銀行の口座を持っていることが、即日融資の条件となっているのです。
イオン銀行では、原則として14時までに申し込めば即日回答が行われ、カードが手元に届く前にイオン銀行の普通預金口座へ即時振込にて融資に対応しています。
しかし、口座を持っていなければカードが届くまでに最短でも5日間掛かるため、即日融資を受けることはできません。
また、融資金額が大きくなれば、源泉徴収書や納税証明書などの収入証明書を提出する必要があり、審査が長引きます。即日融資を受けるには、借入金額を大きくしないことも大切なポイントです。
どうしても即日融資が必要なら
緊急にお金が必要になって、どうしても今日中に融資を受けたい場合には、審査の早い銀行系カードローンの利用がおすすめです。
パートやアルバイトでも、安定した収入がある方で融資額が少額なら、多くの銀行系カートローン会社が即日融資に対応しています。
三菱UFJフィナンシャル・グループのアコムなら、14時までに申し込みが完了すれば、土曜・日曜・祝日でも即日融資を受けられます。
また、新規でアコムに契約し返済期日を35日ごとに設定すれば、30日間無利息サービスが受けられます。短期間の借入なら銀行カードローンより金利が低くなることもあり、もし、1カ月以内に返済できるなら利息0円で借りられるのです。
自分に合う銀行カードローンは?
ひとくちに銀行カードローンといっても、各社それぞれに違いがあります。どこがどう違うのかを理解して、自分に合う銀行カードローンを選びたいものです。
人気の銀行カードローンはどこ?
銀行カードローンで人気が高いのは
- 新生銀行カードローンレイク
- みずほ銀行カードローン
- 三菱東京UFJ銀行バンクイック
です。みずほ銀行カードローンでは、住宅ローンの利用でカードローンの基準金利から年0.5%引き下げを行っています。
三菱東京UFJ銀行バンクイックでは、テレビ窓口を利用すれば平日15時以降や土・日・祝日でもその場でカードが発行されます。
ネット銀行のカードローンで人気なのは
- イオン銀行カードローン
- 住信SBIネット銀行MRカードローン
- 楽天銀行スーパーローン
となっています。住信SBIネット銀行MRカードローンとイオン銀行カードローンは即日融資を受けられ、楽天銀行スーパーローンも30万円以下の少額融資なら即日融資が可能です。
銀行カードローン選びのポイント
何と言っても、銀行カードローンは金利が低めなところが魅力です。また、借入可能金額が高めに設定されている点もメリットです。
同じ金額を借りる際にも、借入限度額の大きい方が低金利となり、必要な金額を1カ所からの借入でまかなうこともできます。
カードローンの申込で注意したいのが、何度も審査に落ちていたり、同時期に複数の銀行や消費者金融に申し込んでいたりすることは避けたいということです。
これらは審査へ悪影響を及ぼすため、事前に申し込み先をよく調べ、自分のニーズに合ったものを選択したうえで申し込む必要があるのです。もし、複数の銀行カードローンを申し込む場合は、保証会社が別のところにするのが安全です。
ニーズに合ったところがベスト
銀行カードローンを申し込む際のニーズは人によって様々ですが、あまり欲張らず優先順位をしっかりと定めておくことが大切です。
できるだけ早期に融資を受けたいのなら、すでに普通預金口座がある会社を選ぶのが得策です。
また、万一返済が遅れてしまうと信用情報に傷がついてしまうため、ATMが便利な場所にあるか24時間利用できるかなど、返済のしやすさも大切なポイントです。
もし、すぐに希望する額を借りられなくても、きちんと返済実績を重ねてゆけば融資枠の増額を受け付けてもらえるようになります。
むやみに新規の銀行カードローンを申し込んだりしなくても、クレジットカードや総合口座に付帯している融資枠を利用することも可能です。
まとめ
銀行カードローンを申し込みたいという方むけに、即日申込や即日融資が可能な会社を紹介しました。
また、銀行カードローンと銀行系カードローンの違いや銀行カードローン会社を選ぶ際のポイント、審査が通りやすくなるための注意点についても述べました。
条件によっては銀行カードローンにこだわらず、銀行系カードローンの方がお得なこともあります。
なんとなくカードローン会社を決めてしまったり、複数社への申込をしたりすると後悔することにもなりかねませんので、カードローン会社を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。